会社再生の弁護士BLOG

2014年03月

知っておきたい経営者保証ガイドラインのメリット(その1)

3月23日

このエントリーをはてなブックマークに追加


保証 ガイドライン


こんにちは,弁護士の吉村です。

本日は今話題の経営者保証ガイドラインについて,破産の場合との比較におけるメリット検討したいと思います。何回かに分けて連載し,然るべきタイミングでまとめ記事にしたいと思います。

経営者保証ガイドラインのメリット

  •  保証人が残せる資産財産が増える
  •  自宅(マイホーム)が残せる
  •  債権者への弁済も破産の場合より多い
  •  公表されない 
  •  信用情報に事故情報として登録されない 
【以下用いる略称です。】

GL:経営者保証に関するガイドライン

Q&A:平成25年12月5日制定「経営者保証に関するガイドライン Q&A」

 

1 保証人が残せる資産財産が増える

(1) 自己破産の場合 残せる資産

① 99万円までの現金 
② 残高20万円以下の預貯金 
③ 解約返戻金見込額20万円以下の保険 
④ 処分見込額20万円以下の自動車・バイク 
⑤ 居住用家屋の敷金債権 
⑥ 電話加入権 
⑦ 支給見込額8分の1相当額が20万円以下である退職金
⑧ 支給見込額8分の1相当額が20万円を超える退職金の8分の7相当額 
⑨ 家財道具 
⑩ 差押を禁止されている動産又は財産


自己破産でも結構残せますよね。 

(2) 経営者保証ガイドライン(GL7(3)③)


① 99万円までの現金 
② 残高20万円以下の預貯金 
③ 解約返戻金見込額20万円以下の保険 
④ 処分見込額20万円以下の自動車・バイク 
⑤ 居住用家屋の敷金債権 
⑥ 電話加入権 
⑦ 支給見込額8分の1相当額が20万円以下である退職金
⑧ 支給見込額8分の1相当額が20万円を超える退職金の8分の7相当額 
⑨ 家財道具 
⑩ 差押を禁止されている動産又は財産



       無題
 

「一定期間の生計費に相当する現預金」や「華美でない自宅」等



 一定期間の生計費に相当する現預金」とは、具体的には、


33万円/月×表の一定の年齢区分に応じた雇用保険の給付期間


年齢労働期間
1年
未満
1年
以上
5年
未満
5年
以上
10年
未満
10年
以上
20年
未満
20年
以上
30歳未満90日90日120日180日-
30歳以上
35歳未満
90日90日180日210日240日
35歳以上
45歳未満
90日90日180日240日270日
45歳以上
60歳未満
90日180日240日270日330日
60歳以上
65歳未満
90日150日180日210日240日

(具体例)保証人が55歳の場合,「45歳以上60歳未満」の区分で、330日を「一定期間」とした場合、自由財産99万円と363万円(33万円×11か月)の合計462万円の現金預金を残すことが認められることになります。

※33万円は,1月当たりの「標準的な世帯の必要生計費」として民事執行法施行令で定める額
【Q&A 7-14】



但し,「破産手続による配当よりも多くの回収を得られる見込みがある」という限界がある【GL7(1)ハ) Q&A 7-4】

今回は,以上です。

【次回連載予定】

2 自宅(マイホーム)が残せる

3 債権者への弁済も破産の場合より多い

4 公表されない

5 信用情報に事故情報として登録されない






弁護士ブログ人気ランキングに参加しています。
クリックをお願いします。





 

このエントリーをはてなブックマークに追加

虫歯の早期治療|会社再生の弁護士の考え

3月12日

このエントリーをはてなブックマークに追加
弁護士の吉村です。

歯医者
私事で恐縮ですが,昨日,仕事の合間を縫って歯科医医院へ行ってきました。
虫歯があって,先日来異変が生じたので仕方なく行きました。

いい年をして申し上げれば,わたくし,歯の治療が非常に苦手でして,特に痛みに弱いんです。
身長183センチ,体重95キロの巨漢なのですが,歯の痛みだけは耐えられないのです。

それで久しぶりに恐る恐る歯医者さんにみてもらいましたところ, 30分程度の処置でひとまず難を逃れることができました。もっと痛い処置をされ,最悪抜歯されて,顔の形が変わるんではないかという覚悟で臨んだのでしたが,そのような結果にはなりませんでした(ビビり過ぎとの批判は甘んじて受け入れます。)。

これは歯科医さんの事例ですが,会社の再生のご相談にお越しになる社長さんも同じなのではないかと思います。

経営状況が悪く,どうにも資金繰りが苦しくなり,このままだとまずいのではないかと直感的に感じる。でも,それを弁護士に相談してしまうと,いきなり負担の大きい痛い治療,例えば民事再生や破産の法的手続しかない!などと言われるのではないか,と戦々恐々としてしまう。だからなかなか相談に踏み切れない。

実際に,私の所にご相談に来られる社長さんも,最初は見るからに緊張なされてビクビクされていることが多いのです。

しかし,相談を受け,色々とお話を伺い,破産や民事再生などの「痛い」処理ではなく,よりソフトな処理から取り得る方法をお話すると,ひとまず安心されることが多くあります。実際には,法的手続の前にやれることはたくさんあります。各会社の事情に応じて,マニュアル化できないほどの策がころがっているものなのです。

相談後,「あ~,こんなことだったらもっと早く相談に来れば良かった。」「最近寝られなかったんだけど,これでひとまず安心し,今日は寝られそう」「相談したらお腹が空いてきた」などとおっしゃってお帰りになる社長ばかりです。

怖い,と思っても,まずは早く相談してみることが大事です。少なくとも得たいのしれない恐怖感からは解放されますし,具体的に再生に向けた行動に移すための目標も光も見えます。

昨日の歯科医院からの帰りすがら,感じたことでした。

なお,当事務所では,無料法律相談を実施しています。
初回の面談によるご相談は無料とさせていただいておりますし,毎月1回ある無料相談会では面談でも電話でも無料で受け付けています。お気軽にご利用いただき,少しでも正体不明の恐怖感を軽減していただければと思います。
詳しくはこちらをご参照ください。
http://www.e-kigyousaisei.com/free.html

以上です。




弁護士ブログ人気ランキングに参加しています。
クリックをお願いします。












 
このエントリーをはてなブックマークに追加
事務所・弁護士紹介
会社再生を扱う弁護士事務所 詳しいプロフィールはこちら

吉村労働再生法律事務所弁護士法人

〒101-0051
東京都千代田区神田神保町2-13
神保町藤和ビル4F

TEL:0120-3131-45/FAX:03-5212-5487 営業時間:平日土曜・9:30~21:00/日曜祝日・ご要望により対応可能 24時間無料法律相談予約受付
弁護士による企業再生